CYP3A4代謝拮抗薬との併用
バイアグラとCYP3A4代謝拮抗薬を同時に使用する場合、注意が必要です。バイアグラもCYP3A4酵素を介して代謝されるためです。この薬とバイアグラを同時に使用すると、その代謝にも影響が及び、有効成分の血中濃度を増加させる可能性があります。注意が必要な具体例は次の通りです。
- 薬物相互作用のリスク。 CYP3A4代謝拮抗薬をバイアグラと同時に使用すると、バイアグラの代謝速度が遅れます。結果、有効成分の血中濃度が増加します。これによって、バイアグラの効果と副作用が増強されます。
- 併用に伴う用量の調整。 CYP3A4代謝拮抗薬とバイアグラが同時に必要とされる場合、医師が用量の調整を行うことがあります。一般的にはバイアグラの用量を小さくすることです。これにより、併用による副作用を軽減することができます。
- 薬物のリスト。代表的なCYP3A4代謝拮抗薬は、クラリスロマイシン、エリスロマイシン、ケトコナゾール、イトラコナゾール、リトナビル、インディナビルなどです。これらの薬を使用している方は、医師にもれなく報告して下さい。
- パートナーへの伝達。 これらを併用する場合、緊急時に医療従事者が適切な対応をとれることが必要です。可能ならパートナーに常用している薬の内容を伝えておくこと。または第3者にわかりやすい状態にしておくことをすすめます。
バイアグラとCYP3A4代謝拮抗薬を同時に使用する場合、医師は併用時のリスクを評価します。その結果、適切な用量やタイミングを調整します。使用者自身も、服用時の身体の変化を慎重に観察して、必要があればすぐに医師に相談して下さい。
バイアグラについて - 新宿ウエストクリニック
バイアグラはPDE-5阻害剤と呼ばれるED治療薬で陰茎海綿体で勃起に関与するPDE-5の働きを抑えることで勃起の持続力を促します。